
雪の季節がやってきました。昨年の大雪のことを思うと本当に辛い季節です。
とは言っても、降り始めの景色と言うものはきれいなものです。それまで何気なかった風景が、とても輝いて見えるようになります。いったん降り始めるとなかなか太陽を拝むことさえ出来なくなりますが、この時期は雪、晴れ、雪、晴れを繰り返し見事な風景に息をのみます。思わずカメラを向ける日々です。
柿がなっています。たわわの実をつけそこに雪が降りました。
私の生まれた九州の山奥では、柿はどの家にも植えてあり、秋になると学校帰りなんかによく食べたものです。間違って渋柿なんぞをかじることもしばしば。通いなれた通学路の途中のどの柿が甘く、どの柿が渋柿かをみんなよく知っており、腹が減っているわけでもないのにとりあえず食べておりました。もちろん他人の家の柿なのですが、そう怒られた記憶もありません。まぁ、どこにもあったのでそこら辺はおおらかだったのでしょう。
柿は田舎の田園風景によくあいます。ところが私の今住む秋田の山奥には、柿があまりありません。たまに見つけてもほとんどが渋柿で、直接木からもいで食べる、などと言うことが出来ません。ですから柿はほとんどが干し柿にします。甘い柿は買ってくるよりないのです。そこここの柿を、むやみやたらに食べていた私にとって、買ってまで食べようとは思いません。えっ?こんなんに金出すの?みたいな感覚です。
手間のかかる干し柿も、今は作るところが少なくなたようで、雪が降ってもたわわになった実が雪の中で輝いています。
今の子供たちはこんな田舎でも世界中の果物を食べる環境にあって、昔から日本にあるこういう味を忘れてゆくんでしょうね。淋しい限りです。